今日は、ハロウィーン。
昨日のHurricane Sandy(ハリケーン・サンディ)さんは通り過ぎたものの、ニューヨークやボストン界隈の地域に洪水や停電などの大きな被害をもたらしました。
幸運にも私達が住むSwampscottの街は、私達の予想を反し、停電もなくライフラインも全く被害はなかったです。良かった~。
さて、ハロウィーン。
私はキリスト教の行事と知られているのですが、その元の元を辿ると異教・多神教の古代ケルト民族の民族行事が始まりのようです。
<起源>
数千年前の古代ケルト人の新年の始まりは、現代の11月1日にあたるそうです。
その前日、いわゆる大晦日が10月31日であり、この晩は物事が移り変わり、時間と空間の境目が一時的にあいまいになる為に死者の霊が家族を訪ねたり、妖精、精霊が現れると信じられていました。
この死者を迎えるお祭りを 「Samhain (サウェン祭、サウィン祭、またはサワーン祭)」と言い、精霊に新しい年の魔除けと豊作を祈っていたそう。
一方で、大晦日は妖精や精霊の他に悪霊や魔女が現れ、子供達を誘拐したり農作物や家畜に害を及ぼしたり、生贄を捧げている最中に人々に取り憑いたりすると信じられていまし た。
そのため、これらの悪霊や魔物に取り付かれないように動物の毛皮を身にまとったり、連れ去られないように悪霊や魔女に紛れ込むため、顔を黒く塗ったり、恐ろしい恰好をしたそうです。
また、若い男性は女装を、女性は男装するという事もあったそう。
紀元43年、第四代皇帝 クラウディス率いる古代ローマ軍によりブリテン島が侵略され、古代ローマ文化とキリスト教が取り入れられるようになります。
古代ローマでは、ローマ神話の果実の女神であるPomona(ポモナ)のお祭りが11月1日頃に行われていました。
そしてキリスト教では、11月1日はあらゆる聖人を記念する万聖節(All Hallows' Day、オール・ハロウズ・デイ)の祝日、そしてその前日の10月31日は万聖節の前夜(All Hallows' Eve、オール・ハロウズ・イヴ)。
そのため、ケトル民族のサウィン祭に古代ローマのポモナ祭、キリスト教の万聖節の前夜祭だんだん融合していき、オール・ハロウズ・イヴが短縮され、ハロウィーンと呼ばれるようになったそうです。
こんな歴史を持つハロウィーンは、現代歴史的な意味合いが薄れ、「家をハロウィーンのモチーフやライトで飾り、子供たちが仮装をしてお菓子をもらいに家々を歩き回る」行事として有名です。
しかし私達の近所一帯(他の州や都市は分かりませんが)は、長引く不況の為にライトアップや飾りを飾る家は殆どなく、ハロウィーンの時に犯罪者や野生の動物と間違えて殺されてしまう事件が後を絶たないために仮装をして歩く子供たちの姿も殆ど見なかったです。
なんか寂しいですね。こういう行事がなくなっていくのも、時代の流れなのでしょうか、、、。
PR