今日は心臓が止まる体験をし、大変な一日でした。
お天気が良いからと、ミキティを前回行った ”灯台のある公園” に散歩に連れて行くことにしたのですが、まずは腹ごしらえという事で、美味しいペイストリーがある
Panera Bread でブランチをとってから行くことに。
相方が注文した物を待っている間、私はミキティとカフェテラスで待っていました。
ミキティがまた怖がっているだろう、良いお天気だから外を見せてあげようと思い、キャリーの蓋を開けたのです。
始めはいつもの通り全く動こうとしなかったミキティでしたが、いきなりジャンプしてキャリーの外へ飛び出したのです。
慌てて捕まえようとしますが、逃げる猫を捕まえるのは至難の業です。
リーシュを引っ張るものの蛙のようにピョンピョン飛び跳ね、抱きかかえようと思っても鰻の様にスルっと抜け出してしまいます。もう私は、周りの目も気にせず、跪いてどうにか捕まえようと必死です。
そして逃げまくるミキティは、駐車場の方に出てしまいました!
ここのカフェは、(アメリカではよくありますが)駐車場に面しておりカフェテラスの目の前が駐車場で、この駐車場は他の店もかねており、使用者が多いのです。
ミキティがひょいっと駐車場に出ると、そこに車が走ってきましたっ!!!!
ミキティの1cm程の目の前ギリギリで車が急ブレーキし、それで余計にパニクったミキティは、駐車場の中央へ猛ダッシュ!
私はヒステリックのように、「ミキティーーー!!!」と叫びます。
周りで食事をしていた人達も、「猫はこっちに逃げたー!」とか、「この車の下にいるー!」とか言うように協力してくれています。そのうちの一人が、店の中にいた相方を呼んで来てくれました。
そうしているうちにも、ミキティは車の物陰に隠れ、不意をついて逃げ走り、車に引かれそうになりながら出口の方へを近づいていきます。そして、ミキティが道路へダッシュしましたっ!
この道路は、スーパーも近くにあるために交通量が非常に多いのです。
これまたミキティは、近づいてくる車達に急ブレーキさせ、本人も引かれる寸前になりながら反対側の駐車場に辿り着きました。
ちょうどその頃に、相方が到着しました。
自分の不注意でミキティが逃げて、自分の目の前で子供同然の猫が引かれそうになっているのを目の当たりにした私は、半べそをかきつつも顔は強張り、心臓が今にも飛び出るんじゃないかというくらいドキドキし、ミキティと叫び続けています。
走っている車を止めながらやっと反対側の駐車場に着いたものの、ミキティが見当たりません。この駐車場自体もスーパーやレストラン、電気屋さんや雑貨屋さんが入っており車通りが激しく、いつ車にひかれてもおかしくない状況。また駐車場の横をぬけると裏は丘のようになっており、林の中へ入ると見つけようがなくなってしまいます。もう見つけることは無理なのか、、、アメリカに連れて来た事が間違っていたのか、、、などと色々な事が頭をめぐり、私もパニック状態です。
ですが、幸運にもミキティは低い植木の中に隠れていました。
私は買ったばかりの猫用お菓子をチラつかせながら近づこうとしますが、ミキティは距離を保ったまま後ずさります。
私がミキティに話しかけて、ミキティがじっとしているところへ、相方が上からそっと捕まえました。でも、植木は四方八方に枝が伸びており、ミキティを捕まえたまま上に上げることができません。
枝に引っ掛けて腕に多くの傷を負いながらも、どうにかこうにか相方はミキティを植木の樹海から出し、キャリーに入れることができました。
カフェに戻る時には、先ほど一緒になって追いかけてくれた人達や、固唾を見守ってくれていた人達までもが、「猫ちゃん、捕まった?良かった~」と声をかけてくれました。そんな人々の優しさに、この街に越してきて、初めてと言っても過言ではないほどの人の温かさというものを感じました。
家に帰りミキティをキャリーから取り出してみると、ひかれそうになっただけと思っていたのですが、実際は車のタイヤはミキティと接触していたようです。額に摩擦で毛が抜けてしまったような、傷ができていました。
ミキティは右足を引きずっていましたが、骨折や大きな怪我は見られず、安心しました。
友達は、ハリーポッターの傷だねと言っていました。^^;
ミキティにとっても、あまりにも怖かった出来事だったんでしょう。勿論ですよね。その後5日間くらいは、食器棚の上に登ったまま降りてこようとはしませんでした。
私はこの恐怖があまりにも大きく、その日はずっとミキティが引かれそうになる映像が頭から離れませんでした。
何をしていてもふとその映像が現れ、恐怖が甦ります。
そしてその日の夜は、夢の中にもその映像が出てきました、、、。