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プロフィール
HN:
りんでぃ
HP:
性別:
女性
職業:
スウィング ダンス インストラクター
自己紹介:
 東京でスウィングダンスのインストラクターとしてレッスンやイベントを開催していました。2012年、結婚の為ボストン郊外のNorth Shore へ世界一臆病な黒猫 ミキティと共に移住。

 ここではアメリカでの生活、ダンス事情、ミキティの様子、ふと思ったことなどを綴っていきます。
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アメリカの入国審査 「渡米当日 ⑥」 からの続きです。


成田ではそのままで良かったのですが、アメリカ国内線のセキュリティーではミキティをキャリーから出して通らなきゃいけないとのこと。
渡航中、そして入国審査中、ずっと鳴きっぱなしだったミキティのキャリーを開け、出して抱きかかえようとしたら、びっくりしたのか、それとも怖さがマックスに達したのか、ミキティが私の腕からするっと抜け 脱走したのですっ!!

慌ててリーシュを引っ張るものの、渡航中はハーネスがきついと可哀想だからと気持ち緩めにつけておいていたことを忘れていた為、ミキティの左前足がハーネスから外れてしまいました!


それからが一悶着です。
セキュリティゲートの前でパニクっている猫を必死に追いかけ、なりふり構わず血の気の引いた鬼のような形相で、何とか捕まえようと駆けずり回る裸足の日本人。(セキュリティで靴を脱がなきゃいけなかっ たため)
捕まえられては困ると必死でもがき、鰻のように体をくねくねして腕から逃れ、逃げ回る猫。
この一瞬の出来事に、何があったのかと人だかりをつくる周りのアメリカ人。

私は渡米準備の時に、「ニューヨークの空港内でキャリーから抜け出し、必死で逃げて回って通気口の中に迷い込んだ猫」の話を、インターネットで見つけてしまっていました。
空港スタッフはその猫をどうしても見つけることができず、飼い主の願いも適わずに、瀕死の状態で数週間後に見つかったそうです。あまりにも衰弱していて回復の見込みがなかったため、安楽死の道を選んだとか。

そんな記事を読んでしまったために私の頭の中は、「ここでミキティに逃げられたら絶対に見つけられない。NY空港の猫のように、体力が衰弱するまで空港の中を彷徨い続けることになるんだ!絶対にそれだけはさせない!!」と、体中傷だらけになりながら決死の思いでミキティを追 いかけました。

ようやくミキティを捕まえて抱きかかえ、パニクっているミキティを必死に抱きかかえてX線のゲートと通ると、なんとなくお腹に生暖かいものを感じます。
そう、ミキティはあまりにも怖すぎて、抱きかかえられている私の腕の中でお漏らししてしまったんです。 
「そんなに怖かったんだねぇ、ごめんね。もうすぐで着くからね。あと1回短時間飛行機に乗るだけだからねぇ。」と心の中で繰り返す私でありました。
セキュリティゲートの優しいお姉さんに紙タオルをもらい、拭いては見たものの、猫のオシッコはやっぱり臭い! 
空港の中は空調が効いているので暖かかったのですが、ベストを着てファスナーを閉め、ジャケットを羽織り前を閉めました。
 
オシッコはさっきたっぷりした(漏らした)ので良しとして、ミキティをトイレに連れて行き、実家を出発してから一滴も口に含んでいないお水を飲ませることが、わたしのアメリカ入国後 最初の使命となりました。 
しかし運も尽きたのか、それとも始めから運がなかったのか、アメリカのトイレの個室は下が開いているため、ミキティをキャリーから出すことが出来ず、トライする前に断念。(T ^ T)

ミ ネアポリスからボストン間は約3時間。その間もミキティは枯れてきている声でずっと鳴きっぱなし。私はオシッコ臭いのが回りにバレないかとドキドキしなが ら乗っていました。幸い国内線はすいていて、皆座りたい席に適当に座っており、私達の隣には誰も座っていませんでした。




私達の新居はこのSwampscottです
 

そしてやっとの思いでボストンへ到着。国内線に乗っていた為、何の審査もありません。
空港へ着くと直ぐにトイレへ直行。
もしかしたらミネアポリスとボストンのトイレは違うかもと思い、希望を抱いて行ってみたのですが、やはり下が開いていた為に即却下でした。
そうだよね。アメリカは事件を未然に防ぐために、トイレは完全密室にしないよねぇ。そう思いながら、Baggage Claimのサインの方へと進んだのでした。
 

すると、、、、、   あれっ?? 
スー ツケースを取っていないのに、相方と相方ママが待っている出口へ出てしまいました。
Baggage Claimの場所を見逃して、スーツケースとを取り忘れた~!どうしよう!と焦りましたが、相方曰いわく出口に出てからBaggage Claimの場所があるらしいのです。

国内線は全部そうなの?でもBaggage Claimの場所が誰でも入れるとなると、盗難はどうやって防ぐんだ?こんなにセキュリティに厳しいアメリカなのに、そういうところは抜けてない?まさしくWelcome to Americaですね。
 
日本の実家を出てから約20時間という長い長い旅路を終え、いまだ緊張状態のミキティと、体中に多くの引っ掻き傷を抱えたオシッコ臭い私を、相方と相方ママは2つの大きな花束とやさしい笑顔で迎えてくれたのでした。



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