今日相方は午前休を取り、彼が東京時代から話していた絶品のパンケーキのお店へ。
このパンケーキのお店は他州にあります。朝のラッシュを避ける為、朝6時に家を出ました。 途中、相方の高校時代からの友達が住んでいる街 Pepperell (ペッパーレル) へ立ち寄り、彼をピックアップ。
Swampscottは海岸沿いにあり正に海の街ですが、Pepperell は山の街です。
日本で言う軽井沢の白樺並木のような道を通り、夜の雪が残っている山を抜けていくと彼の家がありました。因みに彼の裏庭には、野生の鹿やビーバーなどが来るそうです。ビーバーはダムを作って水を塞き止めてしまうため、ビーバーのせいで洪水が起こることもあるとか。でも動物保護の為に、ビーバーを殺めることは法律で禁止されているそうです。こういうところは、アメリカはちゃんとしていて良いですよね。
私たち三人は、そこからニューハンプシャー州にある目的地へ旅立ちました。
家を出てから約3時間。パンケーキで有名なお店、ニューパンプシャー州メイソンにある“
Parker’s Maple Barn”へ到着。知っている人じゃないと辿り着かないような、山の中にあるレストランです。
まず見えてくるのは、楓の林の中にぽっかりと浮かぶ敷地。その中には1800年代に建てられたメープルシロップを採取するSugar House(シロップを作るところ)の建物もあります。
その隣には、ログハウス風のレストランとお土産屋さんがあります。
周りには林と小川以外は何もありません。
駐車場からレストランへは、木のトンネルがついた可愛らしい橋を渡っていきます。
このレストランは1969年から営業している老舗中の老舗です。
To eat or to shop. That is the question.
食べるべきか、買うべきか。それが問題だ。
車を降りレストランの方へ向かうと、沢山のサインのかかったトーテムポールがありました。
ポールには、世界各国の言葉で “ようこそ!”的な事が書かれてあります。 トーテムポールにはスペースがなくなり、隣の木までにもサインが掛けられているのに、日本語がありませんっ!!
これはいかんっという事で、お店に入るなり、相方が「沢山の言葉のサインがあるけど、残念なことに日本語がないよ。これじゃ、日本人はWelcomeと思われてないと思うよ。良かったら、日本語のサインの見本を書こうか?」と冗談めかして言うと、ウェイトレスさんは「あらっ、そうなの!?それは良くないわね。是非お願いしたいわ!」と笑顔で返してくれました。
という事で先ほどのウェイトレスさんが、子供が待っている時に遊ぶクレヨンと用紙を持ってきてくれ、オーダーを待っている間に日本語のサイン見本制作。
レストランは、木で作った手作り風の内装に、暖炉があります。
大きな丸太のようなテーブルとベンチ椅子に座り、窓の外は山。
今にもリスや鹿、あらいぐまが出てきそうな風景です。
肝心な料理といえば、これが本当に絶品でした!
パンケーキはプレーンなものからパンプキンやブルーベリー、蕎麦粉まであり、パンケーキの他にもオムレツやフレンチトースト、メープルコーヒーまであります。 ここのレストランはメープルシロップ、ブルーベリー、コーンビーフなども全てお店の手作り。美味しいはずです。特にレストランの名前がMaple Barn (メープルシロップの小屋)というだけあって、シロップは甘すぎず、コクがあって美味しかったです。
もし、ニューハンプシャーへ来る機会があったら、是非行ってみてください。お勧めです!
美味しい朝食を堪能し外へ出ると、Sugar Houseの中から人が出てきて私達を手招いています。
行ってみると、メープルシロップを作っている工程を見せてくれるとの事。通常はまだこの時期は寒いため、シロップ作りは始まっていないそうなのですが、今年は暖冬のせいで数日前に開始したそうです。例年より早い為に、いつも居る見学ツアーの人達が居ないということで、特別に見せてもらいました。
このレストランに8歳の頃から通っているという相方フレンドも、Sugar Houseの中に入るのは初めてという事。とってもラッキーでした。
私達を招いてくれたのは、来年80歳になるおじいさん。
おじいさんとは言っても、元軍役についていたらしく、筋肉粒々でとても健康な体つきをしています。昔の戦争時代の頃は仙台にいたらしく、「日本人は本当に良い人ばっかりだ。あんなに良い所で良い人達に、あんな悲劇(東北の大地震と津波の事)が起こるなんて心が痛むよ」と言ってくれました。いくら住んでいたのが何十年前の事とはいえ、昔日本にいた外国の人から日本は良いところだ。出来るならもう一度住みたいよと聞くと、本当に嬉しくなります。
このおじいさん、年齢を聞かないと60歳くらいにしか見えないくらい元気で、足腰もしっかりしています。しかし近くによるとやはり皺の深さやシミが物語るとおり、話している内容からも、ジョークとして年齢を偽っていないのは分かります。でも本当にシャワちゃん並みの体格をした、80歳のおじいちゃんでした。
このおじいちゃん、私達と少し話すと、スノーモービルのような四駆に乗って、勇ましくどこかへと去っていきました。 少しすると戻ってきて、暖炉に入れる木屑の袋を軽々と片手で持って、お土産屋さんの中へ入っていきました。相方がその木屑の袋を見ると、なんと40lb (約18kg)の重さもあったんです!80歳のおじいちゃんが18kgの袋を、まるで子猫を持ち上げるように、ひょいっと片手で持ったんです!!! このおじいちゃん、かなりのツワモノです。
この続きは、「
ジョニロケときんくま」へ。
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