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プロフィール
HN:
りんでぃ
HP:
性別:
女性
職業:
スウィング ダンス インストラクター
自己紹介:
 東京でスウィングダンスのインストラクターとしてレッスンやイベントを開催していました。2012年、結婚の為ボストン郊外のNorth Shore へ世界一臆病な黒猫 ミキティと共に移住。

 ここではアメリカでの生活、ダンス事情、ミキティの様子、ふと思ったことなどを綴っていきます。
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ロブスター」からの続きです。


お腹がいっぱい、気持ちもいっぱいで帰ったのはいいのですが、この後事件が起こります!

うちのコンドミニアムは、1階がガレージで2階が部屋。そして、ガレージから部屋に行くまでに、ドアが3つ。
車を車庫に入れ、一つ目のドアを出て、2つ目のドアをくぐったところ、いきなり相方が立ち止まりました。腰が痛いのかと思っていると、ふと「家の鍵を車の中に置いてきた」と言うのです。

私 「私、今日 鍵持ってきてないから、車に取りにいくよ」
相方 「いや、だから鍵を車の中に置いてきちゃったんだってば」

私 「腰が痛いと思うから、私が取りに行って、、、 あれっ!? どうやってガレージの中に入るの?」
相方 「入れないよ。完全にロックアウトされちゃった」

そうです。ガレージのドアはオートロックな為、一度出ると鍵を使って入るしかないのです。ですが、その鍵が車の中。私の鍵は、家の中。


夜の10:00過ぎに、ロックアウトしちゃいました!!!


ガレージのドアの前に戻り、どうにかこじ開けられないものかと相方が奮闘します。
ドアの隙間にカードを差込んでロックをはずそうとしてみたり、鍵穴にヘアピンを入れてガチャガチャしてみたり、30分ほど頑張ってみましたが、ビクリともしません。
密閉された空間での作業の為、相方は汗だく。でもきっとその汗は、暑さの中に腰の痛みからくる冷や汗も混じっていたと思います。(← 本人は認めないけど)

コンドミニアムのオーナーさんに電話をかけてみたのですが、寝てしまったのか留守電に移るのみ。私達の声が聞こえたのか、部屋でニャーニャーと物悲しく鳴いているミキティの声。
きっと、ミステリー映画とかにある閉じ込められたシーンの登場人物は、こんな感じなのかなと、冷静に思っている私。

私 「Lock Smith(ロック スミス - 鍵を開けるサービス)に電話して来てもらおうよ」
相方 「Lock Smith なんて聞いた事もないよ」

私 「確か、全国的にあったと思うけど。iPhoneで調べてみるよ」
相方 ガチャガチャ

私 「マサチューセッツにはないんだって。じゃあ、他のところ探してみよう」
相方 ガチャガチャ

私 「Swampscoot周辺には、鍵を開けてくれるお店なんて何にもないよ」
相方 ガチャガチャ

私 「ボストンにはあるみたいだけど、ここまでなんか来てくれないよね?」
相方 「まあ、来てくれたとしても、支払う分の現金なんか持ち合わせてないよ」
私 「 ・ ・ ・ (最初に言ってよ!って言うか、カード払いとか出来ないの??) 」


その後も、20分くらい粘ったのですが、どうしても開きません。
相方はお兄さんに、「ナイフか何か、こじ開けられるもの持ってきて」と電話をし、相方兄は直ぐに来てくれたのですが、それでもやっぱり開ける事は出来ません。


そこで、プラン2。
「部屋の窓は開いていた為、ベランダに登る」の巻

うちのコンドミニアムの窓は、窓の中央から外側(左右のフレーム側)に向って開くものです。そして網戸にも、防犯のためにロックがついています。
そして、外に出るドアもオートロックな為、バッグを挟んでドアを押さえておいてから、外に出ました。
始めは、相方がベランダに登ると言って聞かなかったのですがぎっくり腰のために却下。窓は全開にしていない為に隙間が狭く、相方兄は入ることが出来ない。という事で、私が登る事に。

しかし、ベランダの下に柱があるわけでもなく、玄関から屋根を伝うには屋根が古くて危なっかしい。
考えた末、相方兄のジープの屋根の上から登る事に。でも、コンドミニアムの敷地内に入るには、ゲートを開けなければなりません。しかしそのリモコンは、車の中。とことん、ダメダメな私達。(泣)

仕方ないので、何度も話したことのある隣の人の部屋をピンポンする事にしたのですが、うちのコンドミニアムは部屋番号が分かり辛く、その人の部屋番号がいくつか分かりません。
ここか?と思った番号のチャイムを何回か押してみると、案の定違う部屋でした!

間違った部屋のベランダから、ちょっと怒った様子のおじいさんが「何か用?」と顔を出してくれたので、事情を話し、ゲートを開けてもらうよう頼んでみます。すると、何の返事もないまま、そのうちのおばさんが電話の子機を持って出てきました。(??)

友達と電話中だったようで、そのまま出てきたようです。そのおばさんは、私達には何の一言も話さず、目も合わさずに、電話で喋ったままスタスタと目の前を通り過ぎます。
私達の言った事が通じてないのかな?と思っていると、そのおばさんの車からゲートをあけてくれました。
「こういうところアメリカ人は面白いよね。電話を切って出てくればいいのに。というか、『今開けるからね』とか、何か言ってくれればいいのに。夜遅くにこんな事で呼び出したから、怒っているのかな?」と、顔色を伺うように見ていた私。
おばさんはゲートを開けた後、「外でも、こんなにはっきりと電話の声が聞こえるのね。うちの電話、凄いわ」と独り言のように言って、去っていきました。(笑) 怒ってはいなかったようです。

その間も、ひっきりなしに鳴き叫んでいるミキティ。


ここでやっと私の出番です。
相方兄がジープをベランダの真下に停め、その屋根に上り、そこからベランダへとよじ登っていきました。ベランダでは、少ししか開いていない窓の隙間に体を滑らせ、ポケットナイフですうっと網戸に切込みを入れて、そこに手を差し込みロックをはずしました。その間、数分以下。
さすが、LA時代に何度もロックアウトし、2階へよじ登った経験が生かされた、感動の瞬間でしたっ!!

この日以来、相方兄に私は「日本の猫忍者」と呼ばれています。




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